鷲子山上神社の御朱印旅

栃木県(那珂川町)と茨城県(常陸大宮市)との県境、標高470mの山上に鎮座する神社です(県境の神社という意味で、長野県(軽井沢町)と群馬県(安中市)との県境に鎮座する熊野皇大神社(軽井沢町)と熊野神社(安中市)と似ています)。栃木県側と茨城県側にそれぞれ社務所があります。漢字名は鷲子山上神社と同じですが、栃木県側は「とりのこさんしょうじんじゃ」、茨城県側は「とりのこさんじょうじんじゃ」と称しているそうです。楼門、社殿などが、両県の文化財に指定されているそうです。御祭神にあやかった日本一の大フクロウが迎えてくれるパワースポットです。平日でしたが賑わっていました。楽しかったです。


 

パンフレットには、自家用車の場合、国道293号の茨城県側入口から神社へ向かい、帰りは栃木県側出口から国道293号へ戻るように推奨されています。道が狭いからで、近隣の住民はともかく、一般参拝者は、そのようにした方がいいと思います。ありがたいことに、国道293号には神社入口と神社出口の看板が出ています。さて、車を駐車場に停めて、神社方面へ行くと、短いですが門前にお土産屋、食堂、社務所が並んでいます。写真①の右側が茨城県、左側が栃木県です。大鳥居近くの左側に栃木県側の社務所が、右側に茨城県側の社務所があります。御朱印は、栃木県側の社務所(写真②)でいただくことになります(栃木県・茨城県共通の御朱印です)。

写真①:門前の様子


写真②:栃木県側の社務所

 

両社務所を過ぎると鷲子山上神社の大鳥居(写真③)です。鳥居の前には、左栃木県、右茨城県の案内板が置いてあります。鳥居をくぐると、手水舎の手前に水掛フクロウ(写真④)の石像があります。フクロウは不苦労につながるのだそうです。フクロウの石像に水を流し、幸福になれるようフクロウを撫でるのだそうです。


写真③:大鳥居

写真④:水掛ふくろう


 

水掛フクロウの先に立派な楼門(写真⑤)があります。この楼門も右が茨城県、左が栃木県で両県の文化財だそうです。楼門の裏手に3羽のフクロウ(写真⑥)がいます。ここからが、フクロウの石段(写真⑦)と呼ばれる階段です。参道には、いろいろなフクロウが沢山います。

写真⑤:楼門(安養閣)


写真⑥:3羽のフクロウの石像

写真⑦:フクロウの石段


 

フクロウの石段を登りきると社殿(写真⑧)にでます。現在の社殿は、天明8年(1788)に再建されたものだそうです。フクロウの石段を上った左側が拝殿となります(写真⑧はフクロウの石段と反対側から撮影したものです)。県境がどのように折れ曲がるのかよくわかりませんが、本殿の中央付近に県境の印(写真⑨)がありました。本殿の彫刻、木組も面白しです(写真⑩)。この辺りが、最高のパワースポットだそうです。

写真⑧:社殿


写真⑨:本殿を通る県境

写真⑩:本殿の彫刻と木組み


 

本殿の裏手には、奥山稲荷(写真⑪)が鎮座しています。伏見稲荷を勧請したそうです。そして、フクロウロード(写真⑫:フクロウロード入口)という、フクロウの石段とは別な参道(遊歩道)があります。本殿の裏手をさらに回った所に、大黒社(写真⑬)と三本杉社(写真⑭)が鎮座しています。大黒社は、出羽三山より遷って来られた神様だそうです。鷲子山上神社の最も重要な「夜祭」が、11月に三本杉社の前で行われるそうです。

写真⑪:奥山稲荷(防災、芸能、五穀豊穣、商業の神)


写真⑫:本殿裏手のフクロウロード入口

写真⑬:大黒社


写真⑭:三本杉社

 

帰りは、フクロウロードを通らずに、大フクロウ(往復路)のゲンを担いでフクロウの石段(写真⑮:拝殿から見たフクロウの石段)を通ることにしました。そして、門前のお店の前を通って、本宮神社(写真⑯)へ。ここからでも、大きなフクロウ(写真⑰)がみえます。日本一だそうです。その下に、フクロウを支える4本の柱と中央に御柱があります(写真⑱)。中央の御柱(赤い矢印)は、金運不苦労御柱といい、木樽に入れてある棒(数本おいてありました)で、御柱を3回タタキ、次に両手で押し当てる(又は抱きかかえる)と、苦労や悩みをたたき出し、金運幸福、開運福徳が得られるそうです。そして、4本の柱(青い矢印)は、それぞれ、青龍の柱、玄武の柱、白虎の柱、朱雀の柱となっていて、両手を押し付けて祈願します。京都五社巡りを思い出しました。


写真⑮:フクロウの石段(復路:フクロウ)

写真⑯:本宮神社入口


写真⑰:日本一の大フクロウ

写真⑱:大フクロウを支える4本の柱と中央の御柱


写真⑲:不苦労の鐘

 

写真⑰の大フクロウの画面左側には、不苦労の鐘(写真⑲)があります。備え付けの棒で、一回静かに願いを込めてたたきます。

さて、いろいろな儀式を行って、本宮神社(写真⑳)へ。古い時代、この地に鷲子山上神社があったことから「本宮」といわれているそうです。本宮の前には、狛犬みたいに一対のフクロウがいます(阿吽にはなっていませんでした)。福運びフクロウというそうで、フクロウの前におかれた籠に、お白石(福石)を入れて、幸福をお願いします。すると、このフクロウが大神様に願いを運んでくれるそうです。その他にも、フクロウのポストがあったりします。

 

いろいろな、方法でいろいろなことをお願いできる素敵な神社ですした。


写真⑳:本宮神社拝殿

写真㉑:拝殿前の福運びフクロウ(左右に一対)



本日の御朱印旅

鷲子山上神社→法輪寺→笠石神社→雲厳寺→大雄寺

 

鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)

鎮座地:那珂川町矢又1948

御祭神:天日鷲命(あめのひわしのみこと)、大己貴命、少彦名命