創建当時(桓武天皇の延暦年間、約1200年前)は天台宗だったそうですが、亀山法皇の御代に臨済宗南禅寺の末寺になったそうです。参道入口の地蔵堂から2つの長い階段を上り標高456mの枕木山頂上に到着すると開けた境内が現れます。そこには、長い歴史を感じさせるお堂と静寂が待ち受けています。ちょっとした感激です。そして、ここまで登って来た(大半は車ですが)ご褒美として、美しい中海、大根島を展望できます。
地蔵堂(写真①)の手前の駐車スペースに車を停めました。後で知ったのですが駐車場はお寺のすぐ側にもあるようです。さて、この地蔵堂が華蔵寺の入口になります。地蔵堂には、竹の杖が沢山置いてあります。結構きついのかな~と思いつつ杖は借りませんでした(京都の愛宕神社、醍醐寺奥之院を訪れたときに杖をお借りしたのですが、杖との歩調が上手く取れず、あまり役に立たなかった記憶があります)。地蔵堂を過ぎると直ぐに素敵な階段(写真②)です。そこそこ長いです。この階段を上り切ると仁王門(写真③)です。中の仁王様は2mを超える大きさで、運慶の作とも伝えられているそうです(もっとちゃんと見てくれば良かったです)。
写真①:地蔵堂
写真②:参道・石段
写真③:仁王門
仁王門を抜けると石造りの大きな不動明王様がおられます。ここが、参道の中間点だそうです。パンフレットによれば、枕木山は松江城の鬼門にあたることから、その安泰を祈願して慶應年間に建立されたそうです。そして、通天橋を渡り、杉井霊水をすぎるとまた素敵な階段(写真⑤)です。この階段を上り切るとやっと華蔵寺の境内(写真⑥)に到着です。思っていたより広いです(写真⑦:境内図)。地蔵堂からは15分位かかったでしょうか。
写真④:不動明王
写真⑤:参道・石段2
写真⑥:境内へ
写真⑦:境内図
まずは、参道左手の薬師堂(写真⑧)です。薬師如来は国の重要文化財だそうです(五十年毎に御開帳法要が営まれる秘仏)。薬師堂を参拝し、参道を進むと、左手に六角地蔵堂、突き当りに鐘楼門が見えてきます(写真⑨)。写真⑩は鐘楼門、この奥に札受所があります。御朱印はこちらでいただきました。鐘楼門の手前左手に御成門(写真⑪)があります。
写真⑧:薬師堂
写真⑨:六角地蔵堂と鐘楼門
写真⑩:鐘楼門
写真⑪:御成門
御成門から入って本堂(写真⑫)を参拝。形の良い、しみじみする本堂です。参拝後、鐘楼門から入り御朱印をお願いすることに。写真⑬は札受所から見た本堂です。と、雨が降ってきました。まいったな~です。傘は、車の中だし。札受所が不在なので、本堂の並びの庫裡に伺い御朱印をお願いしました。こころよく応じていただきました。そして、傘のない様子を見て、傘をかしてくれました。車が下の駐車場なので、「傘は地蔵堂に置いてくれれば良いいですよ」と言っていただけました。大助かりでした。傘を貸していただけたので心に余裕ができて、境内にある第一展望台に行ってみました。雨の中でしたが、向うに中海と県道338号線などが見晴らせました。
写真⑫:本堂
写真⑬:札受所から見た本堂
写真⑭:第一展望台からの眺望
写真⑮:お借りした傘と地蔵堂
華蔵寺(けぞうじ)
山号:龍翔山
所在地:松江市枕木町205
宗派:臨済宗南禅寺派
御朱印:薬師如来
本日の御朱印旅
(米子市)大神山神社→光西寺→安國寺→(安来市)清水寺→雲樹寺→印珠寺→(松江市)安國寺→宗泉寺→城山稲荷神社→華蔵寺→(鳥取県境港市)光祐寺