愛宕神社・月輪寺の御朱印旅

京都市右京区の愛宕山(924m)山頂に鎮座する全国愛宕神社(900社あるらしいです)の総本宮と法然上人二十五霊場第18番札所である月輪寺へ行ってきました。愛宕神社にしても月輪寺にしても愛宕山(標高差800m以上)を登らなければならないため、散歩で足を鍛えてからの挑戦でした。この挑戦で、京都府の別表神社、法然上人二十五霊場を全て巡ることができました。


愛宕神社と月輪寺への登坂コースは何ルートかあるそうですが、駐車場のこともあるので清滝コースとし、愛宕神社を参拝後、下山がてら月輪寺を参拝することとしました。

朝9時ごろに清滝の駐車場(有料)に到着。駐車場を管理するご婦人に、「愛宕神社まで結構大変ですか?」とお聞きしたら、「大変ですよ!」と返されました。意を決して来たはずなのに弱気になります。杖を貸してくれたので、それを持って、ペットボトルのお水を買ってスタートです。

まずは、清滝川(写真①)を渡って、清滝口鳥居(写真②)をくぐって、ここからいよいよ登りです。

 

写真①:駐車場脇を流れる清滝川


写真②:清滝口鳥居

 

アスファルトの道はすぐ終わり、ここからひたすら上りです(写真③④⑤⑥)。

さすがに疲れますが、道が整備されているので歩きやすいです。

女性の方も、親子連れもいますが、この方たちには抜かれないように(変なプライドですが)頑張ります。

 


写真③:参道の様子1

写真④:参道の様子2


写真⑤:参道の様子3

写真⑥:参道の様子4


 

写真⑦は50丁目の真ん中25丁目の道標。ここには茶屋兼宿屋があったそうです。ここから、愛宕神社までは残り2.9㎞と書いてありました。

写真⑧は大杉神社(参拝)。

写真⑨も道標ですがこちらは40分割です。山火事は大変です。

写真⑩は黒門。白雲寺というお寺の惣門で、ここから先に6つの院(宿坊)もあったそうですが、神仏分離令で全て破却されたそうです。黒門はその名残。

子供連れのおじいちゃんが、孫を励ますため「登りのきついのは初めのころで、後は比較的楽な登りだよ」といっていましたが、確かにそんな感じです。

 

写真⑦:参道の様子5


写真⑧:参道の様子6(大杉神社)

写真⑨:参道の様子7(40分の28の標識)


写真⑩:参道の様子8(黒門)

 

黒門を過ぎて、とうとう40分の40の標識(写真⑪)まで来ました。そこには「おつかれさまでした。神社まで300m」とも書いてあります。なんと、まだ目的地ではありませんでした。ここから平坦です(写真⑫)。


写真⑪:参道の様子9(40分の40の標識)

写真⑫:参道の様子10


 

平坦な参道あるいていると、何とまた階段(写真⑬⑭)です。疲労のとどめを刺された感じです。そして、やっと社殿(写真⑮)です。ここが最後と思われる階段(写真⑯)を上がり、拝殿(写真⑰)です。どこかの消防団の面々が参拝に来ていました。

本殿を参拝し、若宮、奥宮を参拝して、やおら御朱印をいただきました。

 

鎮座地:京都市右京区嵯峨愛宕町1

御祭神:伊弉冉尊・埴山姫神・天熊人命・稚産霊神・豊受姫命

備考: 別表神社

 

写真⑬:本殿までの階段1


写真⑭:本殿までの階段2

写真⑮:愛宕神社の社殿


写真⑯:いよいよ社殿へ

写真⑰:拝殿


御朱印をいただける授与所の反対側に休憩所があります。そこでしばし休憩を取ることに。先客の男性(Aさん)がおられ、私とほぼ同じペースで上って来られたらしく(私は必死だったので覚えていなかったのですが)、親しげに話しかけられたので、しばらくお話していると、70歳を十分超えられたと思われる男性(Gさん)が、威勢よく入ってこられました。Gさんは、我々の側に腰掛けて、大きなおにぎりを食べ始めました。そして、あなた方は(ここへ上るのが)何回目ですか?と問いかけてきました。私は、当然初めてですと。Aさんは、2回目と回答。Gさんは、年内に1000回を達成するんだと意気込んでいました(あと、10数回らしい)。え!!っと、あっけに取られていると、5000回参拝記念の碑が立っていることを教えてくれました。そういう人は、1日に2回、3回と登るのだそうです。へ~!、と回答するしかなし。

 



 

しばし、会話に花を咲かせたあと、休憩所からでて、月輪寺へ向かうことに。ここからは、下りなので安心です。

しかし、迷子になるのは怖いので、先ほどの消防団の人たちに月輪寺へ向かう道を尋ね、写真⑱の場所へ到達。

こちらのルートの方が厳しい感じ(登りがきつい)がします。そして、道が狭いです。30~40分降りると、第2目的の月輪寺の寺務所が見えてきました。こんな山奥なのでどなたもいないのではと危惧しましたが、若い方がおられ、御朱印をいただくことができました。これにて、法然上人25霊場を全て参拝することができました。

写真⑱:月輪寺への道標


写真⑲:月輪寺事務所

写真⑳:月輪寺本堂


 

本堂での参拝は、注意が必要です。本堂は古く、修理もままならないため、床が抜ける恐れがあるのだそうです。お寺の方に、指定された所に座して参拝。このお寺には、法然上人(圓光大師)、親鸞聖人(本堂右手に銅像があります)などがおられそうです。九条兼実さんの隠棲場所でもあるそうです。由緒あるお寺ですが、維持管理が大変そうです。

 

所在地:右京区嵯峨清滝月ノ輪町7

宗派:天台宗

御本尊:阿弥陀如来

御朱印:法然上人(圓光大師法然上人25霊場第18番)

 

写真㉑の身代地蔵を参拝しながら下山し、清滝川沿いの舗装道路(写真㉒)へ降ります。しばらくは、行く秋を惜しみつつのんびり歩く。駐車場で杖をお返して、本日の御朱印旅は完了。

 

 


写真㉑:身代地蔵

写真㉒:清滝川沿いの林道