妙成寺の御朱印(御首題)旅

石川県羽咋市にある日蓮宗本山妙成寺へ行ってきました。日蓮の孫弟子「日像」が鎌倉から出て法華経弘通の途上でこの地に建てた(永仁2年(1294年))のだそうです。後に、前田家の祈願所となり栄え、前田利家の側室「寿福院」の帰依を受け一層手厚い庇護を受けてきたそうです。祖師堂など十棟が重要文化財に指定された見ごたえのあるお寺でした。


昨日、雄山神社峰本社へ登攀し、今日は魚津市、富山市、高岡市の寺社を巡り、各所の神社では御朱印を頂く際に雄山神社峰本社に登って来たことを自慢してきました(私にとっては一大イベントでしたので)。今日の最後に、北陸の日蓮宗本山妙成寺を訪ねました。駐車場は妙成寺の入口(写真①)にありました。そこそこ広くお土産屋も2軒ありました。時間が遅く参拝者はごく少数でしたが、ここから五重塔も見えてわくわくです。境内図(写真②)を見ると結構な敷地です(拝観時間終了までに戻れるか心配でした)。基本的には順路に沿って拝観することに。

受付で拝観料をお支払いし、御朱印(御首題)をお願いし、帰りに御朱印帳を受け取ることで境内へ。

写真①:妙成寺入口(手前が駐車場)


写真②:参拝順序図

 

正面が二王門(写真③)です。大きくて立派です。仁王様(写真④⑤)も大迫力です。

 

 

写真③:二王門


写真④:阿形

写真⑤:吽形


 

二王門の左手には、浄行菩薩をまつる浄行堂(写真⑥)です。ここで、身体を清めます。二王門を抜けると正面に五重塔(写真⑦)が見えます。北陸地方では唯一の五重塔だそうです。高さが34mあまりです。前述の寿福院の願いで建立されたそうです。階段下の右手に開祖である日像さんの像があります。階段下の左手には経堂(写真⑧)があります。五重塔への階段を上り、右手に行くと浩妙院のお墓(写真⑨)と寿福院のお墓(写真⑩)が並んでいます。浩妙院は、寿福院の長男である前田利常(三代藩主)の長女・亀鶴姫のことだそうです。孫娘と並んでお墓が設けられているということですね。

写真⑥:浄行堂


写真⑦:五重塔

写真⑧:経堂


写真⑨:浩妙院のお墓

写真⑩:寿福院のお墓


 

さらに進むと正面に丈六堂(写真⑪)があります。このお堂の中には、一丈六尺(約5m)の釈迦如来立像が安置されています。大きくて立派です。最近はパワースポットだそうです。しっかり参拝をさせていただきました。丈六堂の隣に、閻魔堂(写真⑫)があります。そして、本堂に向かって降りていくと三十番神堂(写真⑬)が鎮座しています。三代藩主利常が、大阪冬の陣に出陣する際に戦勝祈願のために建立したと伝わっているそうです。

写真⑪:丈六堂(釈迦堂)


写真⑫:閻魔堂

写真⑬:三十番神堂


 

三十番神堂を過ぎて左手に三光堂(写真⑭)、その先に本堂(写真⑮)さらにその先に祖師堂(写真⑯)があります。三光堂には、三光天像(日・月・星)を安置しているそうです。本堂は利常公の帰依により御用大工「坂上又三郎」を棟梁として慶長19年(1614年)に建立されたと立札に書かれていました。祖師堂は、立札によると1624年建立で日蓮大聖人、日像聖人、日朗聖人が祀られているそうです。三光堂・本堂・祖師堂と3つ並んだお堂は実に渋くて素敵です。

写真⑭:三光堂


写真⑮:本堂

写真⑯:祖師堂


 

そして、祖師堂から回廊(写真⑰)を通り書院庭園(写真⑱)へ。書院庭園は、三方を祖師堂、書院(写真⑲)、客殿(写真㉑)に囲まれています。この庭園から眺める(写真⑳)五重塔が一番いいのだそうです。

 

昨日の山登りの後遺症で足が痛かったのですが、重要文化財10点の建造物も拝観でき、釈迦如来立像も立派でした。古刹を満喫できました。

写真⑰:祖師堂から続く回廊


写真⑱:書院庭園入口

写真⑲:書院


写真⑳:書院庭園からみた五重塔

写真㉑:客殿(庭園側からではなく正面側から撮影)


 

妙成寺(みょうじょうじ)

山号:金榮山

所在地:石川県羽咋市滝谷町ヨ-1

宗派:日蓮宗本山

御朱印:御首題

 

本日の御朱印旅

(魚津市)魚津神社→(富山市)越中稲荷神社→(高岡市)大木白山神社→大佛寺→瑞龍寺→(羽咋市)妙成寺