大雄山最乗寺の御朱印旅

伊豆箱根鉄道大雄山線(小田原と大雄山駅を結ぶ全長9.6kmの路線)の終点大雄山駅から西へ4㎞弱上った所にあるパワースポット、曹洞宗の古刹、大雄山最乗寺へ行って来ました。途中には、食事をするところ(茶屋)もあり、健脚であれば大雄山駅から歩くのもいいかと思います。私の場合はもちろん車です(すいません)。駐車場は250台分あります。紅葉、アジサイのシーズンでなければ悠々です。こちらには2回目の参拝です。前回は、道了尊の御朱印をいただきました。今回は関東三十六不動の御朱印をいただくために伺いました。トップシーズン(紅葉・アジサイ)ではありませんが新緑の芽吹き、樹齢数百年の大きな杉に囲まれた境内、さわやかな4月の風を感じられ良い旅でした。


 

車を大雄山最乗寺の駐車場に停めて、一旦、大きな山門(写真①)まで下り、そこから参拝の開始としました。更に下の方には仁王門など見どころは沢山あるようですが割愛。山門の高さは22m、建造は平成15年だそうです。山門を再びくぐり抜けて、参道(写真②)を上ります。石碑を眺めながらしばらく歩くと右手に瑠璃門へ上がる階段(写真③)が見えてきます。瑠璃門(写真④)は左手のお堂と右手のお堂を繋ぐ回廊にある門です。曹洞宗には、このような作りが多いですね。瑠璃門の奥にもう一つ奥に碧落門というのがありました。

写真①:山門


写真②:山門からの参道

写真③:瑠璃門入口


写真④:瑠璃門

 

瑠璃門を入ると大きな境内が現れます。写真⑤は瑠璃門を抜けて右手の総受付(白雲閣)から書院・本殿を右側に、僧堂(座禅堂)を正面にした境内です。写真⑥はやはり総受付側から瑠璃門を左手に、僧堂を正面にした境内です。

そして、大雄山の全貌を写真⑦で再確認。


写真⑤:境内の様子(右手が書院)

写真⑥:境内の様子(左手が瑠璃門・回廊)


写真⑦:境内図


 

境内正面には、書院(写真⑧)と本堂(写真⑨)が並んでいます。

本堂は、昭和29年に再建され、ご本尊の釈迦牟尼仏、脇侍に文殊菩薩と普賢菩薩が祀られているそうです。本堂の手前の左側に僧堂(写真⑩)があります。写真は、本堂から撮影したものです。僧堂は、修行僧が日夜座禅に励む根本道場なのだそうです。僧堂の脇を通って進むと本堂の並びに開山堂(写真⑪)、そして鐘楼(写真⑫)があります。開山堂には、開祖了庵慧明禅師尊像や歴代住持霊牌が祀られているそうです。鐘楼の柱には彫刻が施されていて一見の価値ありだと思います。

 

写真⑧:書院


写真⑨:本堂

写真⑩:僧堂


写真⑪:開山堂

写真⑫:鐘楼


 

右手に、多宝塔と不動堂を見ながら進むと、御供橋とその向こうに結界門(写真⑬)が見えてきます。結界門から先は道了大薩埵の浄域になるそうです。その手前に清瀧から流れる小川を渡る橋が架かっています。その中央が御供橋と呼ばれ、白装束を身にまとった修行僧が道了様へお供えをする時に使用されるそうです。普段は、通行止めです。その両側に圓通橋があり参拝者が渡れます。結界門に入ると右手に御真殿へ続く立派な石段(写真⑭)があります。77段あるそうです。往きは、ここを上らず遠回りして三面殿(写真⑮)へ。三面殿には三面大黒天(箱根明神・矢倉明神・飯沢明神の三明神が一体に刻まれている)が奉安されているそうです。分かりにくいですが、三面殿の手前の狛犬は、子供を抱えていることから「子育て狛犬」というのだそうです。三面殿を参拝し、御真殿へ向かう。 

写真⑬:結界門と御供橋


写真⑭:御真殿へ向かう石段

写真⑮:三面殿


 

三面殿側からの道を上り、御真殿へ向かうと沢山の高下駄(写真⑯)が奉納されています。天狗の履物ですが、左右一対揃って役割を果たすことから夫婦和合の信仰が生まれ奉納者が後を絶たないのだそうです。そして、御真殿(写真⑰)を参拝。御真殿には、大雄山の守護する妙覚道了薩埵をご本尊に、大天狗・小天狗が両脇侍として祀られているそうです。御真殿を参拝して、本日の御朱印旅で御朱印をいただく清瀧不動尊(関東三十六不動第二番)が祀られる不動堂(写真⑱)へ。 清瀧不動尊の両脇には、天佑不動明王と愛染妙明王が祀られていました。お参りして、多宝塔(写真⑲)へ向かう。多宝如来が奉安されているそうです。

写真⑯:高下駄


写真⑰:御真殿

写真⑱:不動堂


写真⑲:多宝塔

 

一旦、御真殿に戻り、奥の院へ行くかどうか思案しました。前回は、奥の院へ行かずに帰りました。御真殿の周りを手入れしていた職人さん達に聞いてみました。「奥の院へ行くのは大変ですか?」と。返事は「360段」でした。今日は時間もあるし、涼しいし、行ってみるか~!。写真⑳は、御真殿レベルから始まる奥の院への登り口です。最後の階段は長かったです。踊り場がなく少し怖いです(高所恐怖症なので)(写真㉑)。25段ごと息を整えて上ります。しかし、息が上がったまま奥の院(写真㉒)を参拝することに。奥の院には、御本地十一面観世音菩薩(道了大薩埵の御本地)が奉安されているそうです。奥の院脇の社務所で、この階段を下りずに帰る方法はないのかを尋ねると、奥の院の裏手から下山する道があり、途中御真殿へ向かう道と駐車場へ向かう道に分かれることを教えていただきました。なんと、その道は舗装されていました。写真㉓の所で御真殿に戻りました。


写真⑳:奥之院登り口

写真㉑:奥之院道中


写真㉒:奥之院

写真㉓:奥の院から下山した道


 

そして、帰りに降りようと考えていた77段の階段を下り、圓通橋へ。ここで、清瀧の写真でも撮ろうかと思ったのですが、可愛いカップルが滝の下であれこれ写真を撮っていました。邪魔しないようにそのまま帰ることに。うっすら汗をかき、清々しい御朱印旅でした。

 本日の御朱印旅 (大磯町)妙輪寺→(小田原市)法善寺→法船寺→(南足柄市)最乗寺

 

最乗寺(さいじょうじ)

山号:大雄山

所在地:神奈川県南足柄市大雄町1157 

宗派:曹洞宗

御朱印:(左)道了尊 (右)不動明王(関東三十六不動第二番)