丹生川上神社の御朱印旅

丹生川上神社は、祈雨・止雨の神として朝廷より奉幣の祈願がなされ二十二社に列せられています。都が京に移されて同じく二十二社に列せられた貴船神社とともに朝廷から重視されてきたそうです。しかし、戦国時代ころから衰微して、神社の所在さえわからくなったそうです。しかし、明治以降の研究などから、現在では三社(上社・中社・下社)が認められ、総称して丹生川上神社とされています。

二十二社に相応しいたたずまいと歴史を感じさせる素晴らしい所でした。


中社:奈良市から南下し、国道166号で東吉野村に入り、県道16号を通り、村役場手前から県道220号に入ると2~3kmで到着しました。社務所前の駐車場に車を停めて、赤い鳥居(写真①)から境内に入りました。なんというか、素晴らしい雰囲気(神宿るという感じでしょうか)です。二十二社は何処も立派ですが、ここは少し味わいが違います。境内も綺麗にされています。

拝殿(写真②)にて参拝。

拝殿左手に樹齢800年の「相生の杉」(写真③)があります。夫婦円満をお願いしました。ここから、三棟の本殿が拝めます。樹齢1000年の「叶えの大杉」(写真④右側)で健康をお願いし、やはり境内の「丹生なでふくろう」(写真④左側)をなでなでして社務所へ伺い御朱印をいただく。

 

写真①:両部鳥居


写真②:中社拝殿

写真④:叶えの大杉となでふくろう

写真③:相生の杉



上社:中社の参拝を終え川上村へ。直線距離的には近いのですが、一旦県道16号まで戻り県道262号に入り、国道169号(東熊野街道)に出て大滝ダムでできた流域の広がった吉野川沿いを走ると上社に到着。昭和34年の伊勢湾台風による大滝ダム(治水)建設に伴い、社殿の水没がやむなきこととなり、平成13年3月に御遷座されたそうです。なるほど、社殿は新しい。駐車場も綺麗に完備されています。

拝殿(写真⑤)にて参拝。、そして拝殿に向かって左手の末社(写真⑥:山之神社、水神社、恵比須社、愛宕神社)を参拝。

ここからの吉野の眺めも素晴らしいです(写真⑦)。本宮の遥拝所もあります。参拝を終えて社務所で御朱印をいただく。

写真⑤:上社拝殿1


写真⑥:上社の末社

写真⑦:上社からの眺め



下社:上社の参拝を終えて下社へ。こちらも直線距離では近いが国道169号線を上り国道309号線で下社へ到着。三社ともしっかりした道で行けて良かったです。駐車場に車を停めて大きな鳥居から境内へ。境内には白い馬がいました(写真⑨)。朝廷からの奉幣祈願が行われるとき、祈雨には黒馬、止雨には白馬が献じられたそうです。

こちらも綺麗なたたずまいです。参拝して、御朱印をいただく。

 

三社とも二十二社に相応しく厳かな神社でした。

 

この日の御朱印旅

丹生川上神社中社上社下社→南法華寺(高取町)→橘寺(明日香村)→金剛寺(明日香村)→飛鳥坐神社(明日香村)

写真⑧:下社の鳥居


写真⑨:下社の白馬

写真⑩:下社境内


写真⑪:下社拝殿

写真⑫:拝殿の後ろ、上った所(75段)に本殿



丹生川上神社中社

にゅうかわかみじんじゃ

鎮座地:奈良県東吉野村小968

御祭神:罔象女神(みづはのめのかみ)、配祀:伊邪奈岐命、伊邪奈美命

 

丹生川上神社上社

鎮座地:奈良県川上村迫167

御祭神:高龗大神(たかおかみのおおかみ)

 

丹生川上神社下社

鎮座地:奈良県下市町長谷1-1

御祭神:闇龗神(くらおかみのかみ)